
私は、「自分を変えたい!」と思っていなかったはずなのに、この本を読んで数ケ月経った今、随分、自分が変わったのを実感している。
ベストセラーで、いろいろな方が良い本だと勧めるのも、納得。
「スタンフォード」なんてタイトルのイメージから、難しい本かな?と思ったが、簡単でわかりやすく、気軽に実行に移せる本だ。
特にこの本に書いてあった呼吸法は、簡単なわりに効果が高い。
ただゆっくり呼吸するだけ(1分間に4〜6回のペース)。
思い出した時にやっている。
例えば、子供を怒りたくなった時、この呼吸法を実行したら、怒りにまかせて怒らず、冷静に叱ることができた。
イライラが爆発していた時は、やり方を知らなかっただけかもしれない。
物事には、やり方があるように、自分をコントロールする方法もあるのだということがわかった。
良い呼吸法は、心だけでなく体の健康にも効果があるという実験結果が出ているらしい。
出産でも呼吸法を習ったり、宗教でも呼吸法をやる所があったりするが、体や心がいっぱいいっぱいの時はもちろん、日常でも呼吸法が役に立つということなのだろう。
宗教的に、この呼吸法を勧められていたら、私は試さなかったかもしれないが、この本には、科学的な実験結果がわかりやすく書かれているので、説得力がある。
呼吸法以外にも、自分をコントロールする方法はいろいろと書いてあり、その中でも「10分ルール」は、普段よく使っている。
例えば、夜のおやつをガマンできるようになったのは、この「10分ルール」を何度も試したからだ。
その方法は、おやつを食べたくなったら、「10分だけガマン」するというもの。
10分経てば、食べてもいいのだ。
10分だけならガマンできそうだと、やってみると、その10分が経つ間に、食べたかったことを忘れたり、食べたくなくなっていたり…。
最初のうちは、10分経つと食べることもあったが、そんな時は、この本に書いてあるように「自分を責めずに慰める」と、それ以上は食べたくならない。
こんな時に、自分を責めるとやけ食いになって、大量に食べてしまうということが、この本の実験で証明されているのだ。
挫折した時の対処法まで、書いてあるので続けやすい。
なるほど、自分の場合にあてはめてみても、その通りになるので、面白くなって続けてしまった。
今まで、本を読んでもなかなか実践に移せないことが多かったが、この本は、とても実践に移しやすく作られている。
●ダイエット、禁煙等、何かをやめたい。
●逆に勉強、仕事等、何かをやらなければならない。
●感情をコントロールしたい…等々。
思い通りの自分になりたい方に読んでほしい。
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●スタンフォードの自分を変える教室(ケリー・マクゴニガル著)