今回は、紙を見てもいいですのですが…。
私:「今度は、ユリを見てはいけません。」
母:「見んと描けんが。」
私:「ユリの形は見ずに、背景の形を描いてください。
背景のさかい目とユリのさかい目は同じだから、結果的にユリが描けるんよ。」
母:「・・・。」
私:「ユリを見て描くと、ユリというものは、こんな感じの花だというイメージで描いてしまって、目の前のユリを見なくなっちゃうから。
人間は、日常生活をすばやく送ろうとするために、ユリを見た瞬間に、簡単な記号で脳に認識させるようにしているみたいよ。
でも、背景の形は、何の名前もついていない形だから、脳がその形をよく見ることができるようになるんよ。」
母は、半信半疑で背景を描きましたが、描いてみると
母:「意外といいユリが描けたわ。」
と、言っていました。
結局、デッサンするということは、答えが目の前にあるので、よく見れば誰でも描けるのです。
しかし、先生としての反省点があります。
レッスンをする前に1枚、ユリを描いてもらえば良かったな〜と思いました。
ダイエットの使用前・使用後写真ではないですけれど、レッスン前の絵とレッスン後の絵があれば、成果が目で確認できて、生徒さんのやる気につながったのに!
先生1年生、まだまだですな〜。
※この絵の描き方は、「脳の右側で描け」(ベティ エドワーズ/著)