
モチーフは、どこの家にもあるティッシュの箱です。
私:「これも、レッスン3のコップと同じように、遠くのものは小さく(短く)、近くのものは、大きく(長く)というのに気をつけて描いてください。
cよりdは長いし、eよりfは長いよ。」
しばらく描いた後、
母:「あら〜、紙からはみ出るわ。簡単そうで難しいわ。」
と、描き直していました。
すると、今度は小さく描きすぎてしまったようです。
私:「一人で描いているとわからないけど、同じティッシュの箱をたくさんの人で描いていると想像してみて。
同じ紙に、大きく描いている人と小さく描いている人。
どちらが、いい絵だと思う?
大きく描いた絵の方が魅力的だと思わない?」
母:「なるほど。」
私:「デッサンでは、多少はみ出ても大きく描いた方が、迫力があっていい絵になるけど、はみ出し方としては、その物本来のサイズや、その物らしさがそこなわれない程度はみ出すといいよ。」
私が絵の勉強を始めた頃、先生が
「家に一人でこもって描いていると、作品が4畳半の作品になっちゃうよ。」
なんて言ってたけど、一人で描いた絵と、大勢の中で描いた絵が違うというのは、こういうことだな〜と思いました。
もちろん、大勢で描く弊害もありますが。
例えば、他の人が作った作品は見ないようにしているというアーティストもいます。
その人の作る作品は、とても個性的で、確かに誰のマネでもない感じがします。
しかし、デッサンにおいて、早くうまくなりたい人にとっては、やはり、大勢で描くことが近道のように思います。
デッサンにおいては、それを売るわけではないので、どんどん人のマネをして上達する方がいいと思うのです。
それはそうと、レッスン4回目にして、母は形をとるのが早くなったように感じました。
描くこと自体に慣れてきたというか。
レッスン3では、悪戦苦闘しながらコップを描いている感じでしたが、今回はササッと描いている様子。
私:「お母さん、うまくなってきたね〜。」
母:「ティッシュケースの柄の位置が、ぴったりだったんよ。
ユリを描いたときは、花びらが最後で合わなくなっちゃけど。」
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